タンデムステップの位置を変更

ゼファー系(Z750FX-Ⅲ)はマフラー位置が低いので、見た目を良くするためにかち上げたところ、タンデムステップが付かなくなってしまった。
普段は二人乗りしないので、不要と言えば不要なんだが、ツーリングで他の車両がトラブった時に二人乗りする可能性が無いわけではないのでなるべく残したい。
今まで車検時には、2mm程度のアルミ板で位置をずらし何となく付けて通していたが、強度は何もないので実際に二人乗りするのは不可能。
今回の車検に合わせて強度を確保したアルミのステーを作成した。

アルミ材の加工

用意した(たまたまちょうどいいサイズが有った)のは、アルミ5052材、幅30mm、厚さ25mm、長さ100mm程度。
2017材や7075材を使う方が強度が有るが、腐食しやすく作成後にアルマイト加工が必要となり、時間がかかる。
近々で車検を通す予定もあったので、強度は低いがアルマイト無しでそのまま付けても腐食の少ない5052材とした。
ステップの位置は、前に30mm程度、上に30mm程度移動させる予定。
アルミのステーを斜めに取り付ける感じ。

バンドソーでだいたいの大きさにカットしたあと、平面・直角を出すため、フライスで全面を切削。
スローアウェイを使用して表面をきれいに仕上げる。
※詳細はフライス盤の使い方を参照
裏面。現在のステップ位置に固定できるよう加工する。
・平板状態だとステップが右に出るため、オフセットさせる。その際、取り付けが斜めとなるため、当たらないように一部を斜めに切削する。
・ステップが動かないようにステップのサイドに当たるでっぱりが有るため、回避する溝を中央に掘る。
・現在のボルト位置に合わせてネジ穴を加工する。
表面。
ステップのサイドが当たりステップを固定できるようにオフセットさせ、ステップに合わせてネジ穴を加工する。

サイドのバリをヤスリで落としたら完成!

タンデムステップの取り付け

取り付けたところを前見たところ。
リアサス、マフラーに干渉しない位置に無事移動できた。
アップ画像。
今まではボルト・ナットで止まっていたが、アルミ自体にネジを切った為、ナットは不要となった。
また、ステーは裏側からボルトを入れて固定するようにしたため、マフラーを外さなくても取り外しが可能となった。
ステップを開いたところ。
マフラーの上にステップが出るようになった。
もともとのでっぱりを基準に斜め上に位置が変更されたため、ステップの平面は変わらない。

オフセットしているため強度に不安があるが、こちら側から全体重をかけて上り下りしない限り壊れることはないだろう。
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