古いPCケースを加工

自作のPCケースは、マザーなどの中身を入れ替えればPCとしての機能は保てるので、いつまでも使用することができる。

ただし、設計(想定)が古いので、いくらか加工した方が良い場合がある。

古いPCケースにリアパネル装着

古いPCケースは、リアパネルがケース独自に数枚付属していて、新しいマザーボードのリアパネルが入らないものがある。
今ほど端子の数が無かったためで、マウス、キーボード、RS-232-C、シリアポート×2程度だった。(LANやオーディオ、グラフィックなどは全てカード)

リアパネルを取り付ける箇所が若干狭い場合は、拡張すれば良いのだが、ヤスリで削るのは面倒だしきれいに出来ない。
そこで、フライス盤で削ってみた。

ケースからリア部分を外してフライス盤に固定し、削った。

画像は既に削った後で、リアパネルを入れることが出来た。

左右の幅が足りなかったため、左側を10mm程度ずつ削っている。
削った左側。
パネルを入れると削ったことがほぼわからない。
削っていない右側。
削り過ぎってわけではなく、マザーボードの取り付け位置的にこのぐらいになる。
元々は独自のパネルを差し込む出っ張りがあったが、パネルが当たるので、真ん中を金鋸で切断し、ペンチで平らになるように加工。

これでどんなリアパネルも入るだろう。

古いPCケースに吸気、排気穴を追加

古いPCケースは、放熱性能があまり考慮されておらず、吸気、排気のファンなどが少ない。

ファンを追加して排気のための穴を、フライス盤で開けてみた。
なお、電動ドリルで良いんじゃないと思うかもしれないが、フライス盤なら次に開ける位置を正確に水平移動でき、かつ、垂直にドリルを下げるので位置がずれることは少ない。
結果として、仕上がりが全く違ってくる。

フライス盤で穴を開けたPCケース。
アップ画像。

穴位置が綺麗に一直線に揃ってるでしょ?
電動ドリルで穴を開けたPCケース。

井の字に下書き線を引いて開けたんだけど、位置がずれてきれいに開かなかった。

差は歴然でしょ?

ファンを取り付ける(穴を開ける)位置として有効な場所のは以下の通り。

○吸気
・CPUファンの直上:CPUを直接外気で冷却。
・正面から見て左の側面、右下(前面近く):ケース内に冷たい空気が入る。熱は上に上がるので吸気は下。

○排気
・場所があれば背面上側:CPUの熱気を外に排出。
・電源近く:電源で排気しきれない分の熱気を外に出す。

なお、冷却は吸気を良くする方が効果的。

効果を確認する実験として、
秋口で部屋は暑く外は涼しいときに、
  ①扇風機を室内で回す
  ②扇風機を室内から外に向ける
  ③扇風機を外に出し、中に向ける
部屋の温度が下がるのが早いのはどれか??

①はかき回すだけで一向に下がりません。②と③は下がりますが、答えは③です。PCケース内も同じ。

やったことが無い人、疑う人はやってみて。

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