バイクのユーザー車検

バイクのユーザー車検を行うための手順を記載する。

「バイクの整備」→「車検の予約・準備」→「車検の実施」 の順。

車検は神奈川運輸支局で行った。

ちなみに記載されている料金等は大型二輪(82年式750cc)の金額。中型だと税金や保険料が異なるかも。
バイク屋に頼むと5万円程度かかるが、自分で行えば20730円。

バイクの整備

基本的な整備は置いといて、車検に通るように整備する点を重視して記述。
・ウインカーの点灯
・テールランプの点灯
・リフレクターの有無
・ヘッドライトの点灯、ハイ・ロー切り替え、光量、光軸(詳細①)
・ホーンが鳴るか
・排気音量(詳細②)
・キャブレターの吸気口にフィルター(詳細③)
・チェーンガード(詳細④)
・二名乗車ならシート上のバンド、タンデムステップ(詳細⑤)
・二輪車定期点検整備記録簿の記載(詳細⑥)

<詳細①>
ヘッドライトは光軸と光量が重要。
光軸は上下の調整が固定されているものに関しては、前回通ったまま動かしていないのであれば、問題ないと思われる。この車両もライトの下部でボルト止めされているのでそのまま。
動かしてしまった場合は、予備車検場でお金を払って合わせてもらうのが良い。車検場の近くにある。
社外のバルブは車検対応となっていても通らない可能性が高いためノーマルに交換する。
画像はヘッドライトの裏側。バルブはクリップで固定されているだけなので簡単に交換できる。

また、レンズやヘッドライト本体を社外品にしている場合は通らない可能性が高いので注意。
<詳細①>続
バルブは一般的に使われているH4で、手持ちのバルブは3種類。
左からノーマルバルブ(60W/55W)、バイクビーム(100W/90W相当)、クリスタルブルー(130W/110W相当)。
光量が高いのは社外品だが、何故か車検では通らない。色合いなどが関係しているのかもしれない。
取り付けていたのはクリスタルブルーで、ノーマルバルブに変更。
光量不足を心配して一応バイクビームは当日持っていくことにした。(バイクビームも通らないとの噂有)
ノーマルバルブで通らない場合は、配線が傷んでいるなど問題があると思われる。
対応策としては、マイナスを直接バッテリーに繋ぎ、検査前は消灯、検査時にアクセルを開けながら点灯させるなど。
<詳細②>
4000回転での排気音量(2001年以降の新型車は94db、2003年以降の継続車は94db、それ以前は99db)を抑える必要があるので、マフラーにバッフルを装着する。
<詳細②>続
以前行きつけのバイク屋で車検を通した時にバッフルにつけられた円筒。
奥側に詰め物がされていて入り口(マフラー内側)が小さ過ぎ、かぶってしまうので今回は付けて行かず、通らなかった場合にその場で装着する予定。

※結果を先に言っちゃうと、回りで一番うるさいバイクとなったが、円筒の装着無しで検査は通った。(以前、加工料取られてるんだが・・・)
<詳細③>
キャブレターを変更している改造車は多いと思う。古いバイクだとキャブレターをオーバーホール(バイク屋でパッキン類の交換をして4万程度かかった事がある)するより新品のCR(5万程度で購入)などを購入した方が安上がりとなる。
ここで問題になるのはフィルターが無いと車検が通らないこと。
この車両はCRというキャブレターを付けており、通常はファンネルから直接空気を吸っている。
専用のフィルターが発売さてれいるので装着した。
昔はネットなどを巻き付けていればいいって聞いたけど今はどうなのだろうか・・・。
<詳細④>
チェンガードを装着。
古いので、プラが歪んでおり、ホイールに擦るのでその部分をカット、リアサスにも当たるのでその部分をカットしている。
行きつけのバイク屋で聞くと必要と言うが、要らないって言う人もいるので本当に必要なのかイマイチわからないが、有るので付けていく。
<詳細⑤>
タンデムステップが無いと2名乗車登録での車検は通らない。(検査員が見ていなくて通ることも多々あるらしい)
付ければいいだけなんだが、マフラーをかちあげた事により、穴位置の関係で付かなくなってしまった。
前回までは2mm程度の単なるアルミ板で装着したが強度は皆無。今回は厚み約3cmのアルミ5052材を加工して作った。オフセットしているため、全体重をかけるのは危険だが、逆から乗って足を置く程度の強度は十分確保した。
詳細は別途記載

シート上のバンドは有るのでそのまま。無い場合はズボンのベルトを短く詰めて付けていけば車検は通るらしい。
<詳細⑥>
二輪車定期点検整備記録簿はこんな感じ。
車検時に必要となるが、ちらみ程度なので適当でも大丈夫かも。今回は項目一個づつ確認し、チェックを記載。
用紙は車検場でも購入できるようだがネットで検索すれば簡単にヒットする。

車検の予約・準備

予約は、ネットで神奈川運輸支局のホームページから行うことができる。
http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_kanagawa/

「自動車の検査(車検)・登録」の中に「ユーザー車検の予約」があるのでクリックする。

こんな画面。
初めての方は新規アカウント登録(仮登録がメールで通知されるためメール環境が必要)をしてログインする。

午前2部、午後2部の計4部あるのでご希望の日時を指定して予約。
最後に予約番号が通知(表示)される。車検場で購入する書類に記載が必要となるのでメモを取る。

必要なものは、
・判子(認印、一カ所のみ)
・予約番号を記載したメモ。
・車検証
・自賠責保険証(車検場で入れるところ有り。事前にバイク屋で入ってもOK)
  ※保険期間は24ヵ月か25ヵ月があるが、車検が切れていれば25ヵ月、切れていなければ24ヵ月となる。
  ※保険料(25ヵ月)は14010円(平成28年3月23日現在)
・軽自動車税の納税証明書(毎年5月頃にくるやつ。無くても車検場で対応できるらしい)
・二輪車定期点検整備記録簿(上述で記載したもの)

有った方が良いもの、
・A4クリアファイル(特に雨の日は必須)
・鉛筆(記入テーブル毎に量削りの鉛筆が1本しか無かった(ボールペンは1テーブルに2本)。記入している人は多くはなかったが、あった方がよいかも)

今回は車検切れの為、車に積んで車検場へ!

車検の実施

車検場(神奈川運輸支局)に着いて、駐車場の整理員に受付がどこかと聞くと②の建物を言われいったら、③の建物で書類や印紙の購入が先とのこと。
知っていないとうろうろすることになる。

②の建物でユーザ車検は6番7番窓口と言われ、7番窓口でもらったのがこの地図。

今の場所を○で書いてくれているのだが、どう見ても検査場を示しており、間違っている。
正しくは②の建物の右上が6番、7番窓口。
(画像拡大可)

最短ルートを以下に記述。

0.自賠責保険を更新していない場合は、車検場に入ってすぐ右の建物?で更新できる。
1.③の建物で入ってすぐのところで継続車検用の書類(3枚セットで20円)を購入。(詳細①)
2.その右側(1番窓口だったかな)で車検証を提示して重量税(5000円)と検査手数料(1700円)の印紙を購入。(詳細①)
  購入した書類に印紙貼る。
3.②の建物で書類を記載。2枚はボールペン(内1枚に予約番号を記載)で1枚は鉛筆。サンプル有り。
4.7番窓口で書いた書類3枚と車検証、自賠責保険証、納税証明書を提示。整備済みか聞かれ、点検記録簿をちら見されただけでこの記録簿の出番は終了。
5.クリアファイルに書類を入れ、検査場へ移動して0と1の間の二輪用レーンで検査を受ける。(詳細②)
6.③の建物に戻り6番窓口の書類入れに、3枚の書類と車検証を入れ、呼ばれるのを待つ。
  新車検証とシールが置かれるので勝手に持って行って車検終了!

以下に一部詳細を記載。

<詳細①>
③の建物で購入した書類3枚セットが20円、重量税と検査手数料で6700円。
書類は、検査用(ボールペンで記載)と税金用(ボールペンで記載)と車検証用(鉛筆で記載)。
検査用に手数料1700円分、税金用に税金5000円の印紙を貼る。

<詳細②>
検査場の二輪レーンの入り口で以下の順序で点検。検査員にクリアファイルごと渡すと検査書に判子を押してくれる。
・ヘッドライトが点灯、ハイ・ローの切り替え
・ウインカー前左右
・ホーン
・ウインカー後ろの左右
・リアブレーキでブレーキランプが点灯
・検査員が回りをぐるっと回って何かを確認する。エンジン番号とフレーム番号はしっかり確認していた。
・排気音の測定(4000回転に合わせる)

レーンに入って機械で以下点検。電光掲示版に指示が出ているので確認しながら進む。(レーン内は常駐の検査員はいないのでトラブルがあれば呼ぶ必要がある)

1.速度とブレーキの検査
フロントタイヤをローラーに乗せ、足元のスイッチを踏んだままにする。
機械がリアタイヤを固定し、その後ローラーが回転。40km/hで足元のスイッチを離す。
※前にいたハーレーがメーターが上がらないと言って再度回ってくるように言われていた。フロントタイヤ以外(スプロケット等)で速度を測る車種があるので注意が必要。最初に検査員に言っておかないともう一周することになってしまうかも。

そのままブレーキの検査となり、フロントブレーキをかける指示が出るのでかける。(ガッツリかけないでも十分止まる)
機械が動いてフロントタイヤが固定、リアタイヤのロックが解かれ下がローラーになり、回転。リアブレーキをかける指示が出るのでかける。
※ブレーキをかけると「うにゅ」っと前に出る感覚があり気持悪いが外れないのだろうから我慢。

2.結果の記録(1度目)
ちょっと進むと左に記録用の機械がある。
そこに検査書を差し込むと判子が押される。
※これが済まないと次の人が検査できないようで、クリアファイルに入れていた書類が雨でサイドが濡れていてうまく入らず後ろの人に迷惑をかけてしまった。

3.光軸の検査
機械に乗せて足元のスイッチを踏むとタイヤがロックされ、光軸の機会が出てくる。
ハイビームで点灯する指示が出るので、点灯。
上下左右に機会が動いて確認が終了。
※古い車両は光軸より光量不足で落ちることが多いらしい。その場合はアクセルを開けるなど対応を!

4.結果の記録(2度目)
ちょっと進むと左に記録用の機械がある。
そこに検査書を差し込むと判子が押される。
※こっちはすぐに入った。

5.排ガスの検査
自分は古いバイク(82年式)なので不要。なのでやり方不明。
国内は型式が「BC-」、輸入車は「平成11年排出ガス規制適合」と車検証に書かれている場合、対象となるようだ。
※スルーしていいとは思わず、おろおろしてしまった。

6.総合結果
出口の付近にバイクを止め、左にある詰所みたいなところでクリアファイルごと渡すと検査書に判子を押してくれる。

これで検査は終了。

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