リード90 リア周りオーバーホール

リード90のリアタイヤが減ってスリップサインが出ている。

このタイヤはBRIDGESTONEのHOOP B01 3.50-10。本来は100/90-10だが、たいしてサイズは変わらないので装着が可能。3.50-10の方がかなり安く変えるので使っている。
HOOP B01は同じ価格帯の他のメーカーのタイヤより柔らかく、すぐ減るのだが、タイヤ交換はしやすい。
中華のマフラーを付けているがパワーダウンしており、穴の開いた純正マフラーを溶接して補修したので、それも交換したい。


ってことで、タイヤとマフラーを交換することにした。

作業順序は、
 ・メットインの取り外し
 ・サイドの下側のカウルの取り外し
 ・マフラーの取り外し
 ・タイヤの取り外し
 ・リアブレーキの調整

リード90 メットインの取り外し

メットインを開けると、
・後方に2本、メットインの一番深いところにそれぞれ2本のナット、前方の中央上側に+のボルトがあるのでこれを外す。
・オイルのキャップとその下のラバーを外す。

なお、シートや、バッテリーボックスはそのままでOK。
全部外したら、上に持ち上げることができる。

リード90 サイドのアンダーカウルの取り外し

リアのステップよりちょっと前方のラバーをめくるとクリップが入っているので外す。

中央を押すとロックが外れるタイプ。
リアのステップよりちょっと後方のラバーをめくるとネジが入っているので外す。
リアフェンダーの横にクリップで固定されているので外す。
テールランプ下の小さいカウルの爪で固定されているので、このカウルを外す。
ネジ2本で外れる。
サイドのアンダーカウルは、後ろに引くと爪が外れて取れる。
この時、フロント側のクリップの部分など、内側に入っている箇所があるので折れないように注意。

リード90 マフラーの取り外し

マフラーの後ろ部分は、サイレンサーより前方部分で2本のボルトで固定されている。

ボルトにはカラーが入っているのでなくさないように。
フランジのナットを外せば取り外しできるが・・・

中華マフラーのため、遮熱板の作りが悪く、片方のナットが隠れているため、遮熱板も外す。
中華マフラーは、遮熱板の取り付けナットの位置が悪く、フランジの上側はスパナしか入らなし、徐々に両方を緩めなければナットが外れない。
フランジの下側はコンビレンチのラチェットが入るので、締めたり緩めたりが楽。
純正マフラーの場合。

遮熱板に逃げがあり邪魔しないので、上側のナットもコンビレンチが入る。
コンビレンチのラチェット仕様は狭いところはホント楽。お勧めです。
マフラーを抜く際、スペースが狭くてどうやって抜いていいがわからなくなる。知恵の輪状態。

このバイクの場合、先が上を向くように1/4回転させれば、抜きける。

なお、先端部分もしくはエンジン側にガスケットが張り付いている。
一度使うと潰れてしまい排気漏れを起こす可能性が有るため、装着時には交換した方が良い。
バイク屋でタイヤ交換する際は、大抵そのまま再利用されてしまうので、気になる方は交換前に部品を取ってもらうようにしよう。
マフラーを取り外し完了。

リード90 リアホイールの取り外し

インパクトレンチで中央のナットを外す。

インパクトレンチが無い場合、レンチで回すとタイヤが回ってしまうため、誰かに乗ってもらって体重をかけ、リアブレーキをおもいっきりかけてレンチでナットを緩める。
それでもタイヤが回ってしまう場合は、インパクトが必要。
ナットを外せば、ホイールを引っ張れば外れる。

組む際は、軸のギザギザとホイール側のギザギザがちゃんと嵌るように取り付ける。
きちんと嵌っていないままインパクトレンチなどで締めると、次回取り外しが出来なくなる場合がある。
そうなった場合、ホイールを切断するなどの強硬手段が必要となるので注意。

リード90 ブレーキシューについて

リアはドラムブレーキなので、ブレーキシューが無くなるということはめったにない。

シューの残りの確認は外部からできる。
リードの場合、ワイヤーで引っ張られる部品に付いている金具と本体側の印の位置で確認する。
これが一直線になっている様ならシューが減って交換時期ということ。

シューの交換は、新車から壊れるまでに1回変えるか変えないかって頻度。これはまだ大丈夫。多分壊れるまで問題ないだろう。
ブレーキが効きにくかったり固着気味だったり油が付いているなど特別なことがなければ、ブレーキカスだけ落とす。

ブレーキカスは、エアダスターで吹き飛ばすだけで良い。カスが舞うので目や口に入らないように注意。

固着気味の場合は、シューを外してグリスアップ。スプリング2本で挟んでいるだけなので難しくはない。
ただし、取り付けの方向は今までと同じようにしないと、当たり面が変わってしまいブレーキの利きが悪くなる。

画像は、タイヤ交換済み。

リード90 リアブレーキの調整

女の子とか知らない人がたまにいるのだが、スクーターにはリアのブレーキをロックする機構がある。
坂道などでの駐輪や、両手を離しても車体を動かないようにするためのもの。

車種により異なるが、リードの場合、リアのブレーキレバーにあり、レバーを引いた状態で内側の金具を引くとレバーが引っ掛かってブレーキをかけた状態が維持できる。

ブレーキの調整は、このロックをかけた時にちょうどタイヤがわまらなくなるようにする。
ブレーキワイヤーの終点部分がネジが切ってあり、このナットを締めることで調整できる。

固く締め過ぎるとレバーがロックできなくなるのでちょっとずつ回して調整する。

更に締め過ぎると、ブレーキが利いたままとなり、そのまま走行するとブレーキが焼けてしまう。
焼けた場合、ブレーキが極端に効かなくなり、ホイールとブレーキシューの交換が必要になり多大な出費となるので注意。

ワイヤーも伸びるので、切れたら交換するのではなく、最低でも10年に1回ぐらいは交換したいところ。

タイヤ交換

タイヤ交換の詳細については、「バイクのタイヤ交換」に記載。

BRIDGESTONEのHOOP B01からDURO HF-263Aに交換。
HOOPは柔らかくて交換が簡単だが、DUROは固くて入れるのがちょっと面倒だった。
その分、長持ちするのだろうが・・・。

取り付け

取り外しの逆なので詳細は省略。

中華マフラーから補修した純正マフラーに変更した。
エンジンをかけたが、溶接部分もとりあえずは大丈夫そうだ。
中華マフラーは、90用で購入したが、50と同じサイズらしく、エキパイが純正より細い。そのため、高回転が回りきらなし、ガスケットが純正サイズだと合わないという不具合があった。
また、2年ぐらい使用したが、錆が出るのが純正に比べて早い。
エキパイの2/3が錆びだらけ。
錆が出ると肉厚が薄くなり、穴が開くなど、不具合が出易くなる。

もちろん純正も錆びるのでタイヤ交換などで外した際は、錆を落とし耐熱塗料を塗るなどの対応をした方がよい。
また、中華製は遮熱板の作りと取り付け位置が悪く、遮熱板を付けた状態ではフランジのナットが入らない。

中華製は価格は純正の数分の1であるが、問題が多過ぎる。これを買うより、純正中古の方がよいかもしれない。

ガスケットについて

ガスケットは、芯が紙仕様のものと全体が銅やアルミの金属製のものがある。

車種やメーカー純正品か社外品かで変わるが、どちらがいいかというと金属製。
紙仕様は燃え尽きてペラッペラッになる場合が多々あり、一度外したら交換は必須。金属製なら強く締めれば更に潰れるため、なんとか再使用出来る。もちろん交換した方が良いが・・・。

スクーターなどの小型車では、社外品は紙仕様が多いが、純正品の場合、金属製の場合がある。なので、純正品を取るのをお勧めする。
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